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運転する時だけ掛ける自動車保険をご存知ですか?

2017.03.29.

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FROM | 連合会

こんにちは。㈱フェアーエンタープライズの西野です。

長くこの仕事をさせて頂いておりますと、昔からお付き合い頂いているお客さまのお子さんが、「自動車運転免許を取得された」とのご連絡を頂くことが多くあります。 そんな報に触れます時、お宅にお伺いした時に居た「大事に取っておいたアイスクリームをパパに勝手に食べられたと、頬を膨らませていたあの子」が、もうそんな年令になられたのかという感慨が、懐かしさとともに湧いてくることがあります。

ところで、同居しているお子さんが18才で運転免許を取得され、親御さんのおクルマを運転されることになった場合、自動車保険の運転者年令条件は「全年令補償」でなければなりません。

なぜならば、家庭用の自動車保険の年令条件の設定は「21才」が線引きの下限になっているからです。従って、21才未満の年令すなわち20才・19才・18才の年令は、線引きのある下限以下となり、そこには全年令という「くくり」しかありません。もし、現在の親御さんの自動車保険の運転者年令条件が35才以上補償になっていたならば、年令条件を変更する必要があります。

数年前までは、子供保険特約というオプションがあり、親御さんの自動車保険の主契約は35才以上補償のままであっても、お子さんの年令に合わせて子供保険特約を付けておけば、お子さんが運転した場合でも補償されるというオプションとなっていましたが、すでにこれは廃止されました。

ご参考までに、近々訪れる自動車保険の更新時に、「年令条件を変更せず、そのままの条件で継続した場合」と、お子さんがクルマを運転することになったため、このタイミングで「年令条件を全年令に変更して継続した場合」の比較を示したものが次の表です。

そのまま継続した場合でも、車両保険の金額が下がっているのは、クルマの車体価値自体が年々減価するからであり、自動車保険としては必然の現象です。

表からもわかりますが、自動車保険は年々料率の改定(UP傾向)が続いており、そのまま継続した場合でもこの条件の場合、保険料は上がっています。

このタイミングで、年令条件を「全年令」に変更した場合、前年の保険料からしますと約3倍近くになることがわかります。しかもこれは、ゴールド免許割引・20等級である親御さんの自動車保険がベースとなっている場合のシミュレーションです。 もし、親御さんの免許証の色がブルーに変わっていた場合などは、保険料はさらに高額になります。ましてや、お子さんがおクルマを購入し、新たに自動車保険が必要になった場合は、等級も6等級もしくは7等級から開始ということになり、目が飛び出るほどの保険料になります。

若者のクルマ離れが叫ばれる昨今、こと保険だけを考えてみましても、購入や維持が困難な環境になっていることがわかります。

このような問題を解決する方策のひとつとして、ご紹介したい保険があります。親御さんの自動車保険は何も変更せず、お子さんが運転する時にだけ保険を掛ける、いわばスポット型の自動車保険です。複数の保険会社で発売されておりますが、ポピュラーなものの特徴が以下です。利用するには、まず登録するためのQRコードを入手し、スマホやパソコンで事前登録します。登録だけでは補償開始にはならず、対象のクルマを運転する前までに、指定のURLから車の情報などを入力し、補償内容を選択してOKすれば、補償開始します。補償の対象にできるクルマであれば誰が所有するクルマでも構いません。(ただし、掛ける本人の所有するクルマは不可です)

尚、500円・1,000円などの保険料は、携帯電話料金といっしょに後日請求されます。
お子さんがほとんどクルマを運転することはないが、何かの理由で決まって僅か運転することがあるというご家庭の方などには、たいへん合理的だと言えるでしょう。(お子さんに限らず誰でも登録・利用できます)ただし、登録は完了していても、運転前に必ずクルマを特定して補償開始の手続きを行う必要がありますので、それが手間だと感じる方には不向きかもしれません。

自動車保険料のご負担が少しでも軽減されますよう、本情報がお役に立てば幸いです。

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